コーヒーの歴史

コーヒーの起源
コーヒーの歴史は古く、西暦900年頃にアラビアに記録が残っています。
当時はコーヒーを楽しむ飲料として飲まれていたのではなく、木の種子を煮出した液を煎じて薬として飲まれていました。
その後、コーヒーが飲料として一般的になったのは、オスマン・トルコ帝国の時代からだといわれています。そのころもっぱら回教徒の飲み物であったコーヒーが、その後ヨーロッパに紹介されたのは、12世紀に始まった十字軍の遠征によるところが大きいといわれています。
それから、コーヒーはヨーロッパに広がり、様々な地域と時代に愛飲をされるようになりました。
しかし、お酒が体によくないと言うことで禁酒法が制定されたように、新しい飲み物であるコーヒーも様々な国で禁止令がでたことがあります。コーヒーの場合は飲み物そのものに対してではなく、コーヒーを飲むために人々が集まることから、政治上や宗教上で規制がかかったものです。
様々な試練を経て、ヨーロッパ各地に広がったコーヒーが日本に伝わったのは江戸時代の元禄時代といわれていますが、当時、日本は鎖国時代でしたので、コーヒーを口に出来たのは出島への出入りを許された一部の人々に限られていました。
当時はこのような理由から、残念ながら庶民に広がることはありませんでした。
日本人がコーヒーを飲み始めるのは1854年に鎖国が解かれて、外国との交流が始まってからです。
開国後の日本は西洋の進んだ文化を積極的に取り入れるため、西洋のあらゆるものが良しとされた時代でもあります。コーヒーもその中にあって、徐々に日本人の中に浸透していきました。
そして、今では誰もが美味しいコーヒーを当たり前のように飲める時代が来ました。

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